初期コロニーの巣は、まずアリが暮らせる条件を確認し、そのあとに管理のしやすさで選びます。
| 試験管セパレーターv2 | 省スペースで、複数の初期コロニーを並べて管理。 別売の試験管ラックでまとめて管理する方法も。 大型種は対象外。 強い通気を好む種類では第一候補にしません。 |
| パイプセパレーター | 試験管型では手狭になる海外大型種に。 体格と飼育条件は別途確認します。 |
| 小型二層巣 | 積み重ねて管理でき、生活面が濡れにくい構造。 乾燥耐性のある海外大型クロナガアリ系にも。 湿度レベル5の種類は対象外。 |
同じ初期巣でも、選ぶ理由が違うんだねっ!
総合バランスで現在の標準は試験管セパレーターv2。
ただし、大きさや湿度などの条件で、ほかの方式が合うこともあるよ。
2段階で候補を絞る
大型種なら、すぐパイプに決めていい?
先に下の3条件を全部確認しよう。
1つ当てはまっただけでは、ほかの巣の適合までは決まらないよ。
① この3条件をすべて確認
- クロオオアリより大きい
→ 試験管セパレーターv2を候補から外す。 - 通気を強く好む(例:ツムギアリ)
→ 試験管セパレーターv2を第一候補にしない。 - 湿度レベル5の完全湿潤が必要
→ 小型二層巣を候補から外す。
大きさ・湿度・通気の条件が不明なら、ここで決めず、その種類の飼育条件を確認してください。
3条件をすべて確認したら、残った候補だけを②で比較します。
② 得意なことで選ぶ
- 省スペースで並べる
→ 試験管セパレーターv2 - 試験管型では手狭になる大型種
→ パイプセパレーター - スタック管理・生活面の濡れにくさ
→ 小型二層巣
最後に寸法・収容目安・通路幅と、将来の接続先を確認します。
条件に合わなければ、この3方式に無理に当てはめません。
試験管セパレーターv2|省スペースな標準型
- 3方式の中で最も省スペース。
新女王を含む複数の初期コロニーを並べやすい。 - 外部給水・分解清掃・自在継手v2への接続に対応。
外から給水できるのはパイプだけじゃないんだねっ!
試験管セパレーターv2も対応しているよ。
コスト、省スペース性、接続性、管理性、完成度を合わせて、初期管理の中心にしているんだ。
収容目安:クロオオアリ換算で最大約30匹。
寸法:約20×20×195mm。
クロオオアリより大きい種類は対象外です。
通気を強く好む種類でも第一候補にはしません。
結露・排泄・漏水などで床が濡れたら、アリを別の巣やケースへ避難させ、巣を乾燥させてから再使用してください。
別売ラックで試験管をまとめて管理
写真の巣はラックに付属しません。
上部のサインボードも追加オプションです。
ラックの丸穴へ試験管を差し込み、横向きに支えます。
写真の巣は別売です。
直径18mm以下の試験管に対応し、前面7本+背面14本、最大21本を横向きに収容できます。
試験管セパレーターv2に付属する試験管は直径18×長さ180mmです。
小型二層巣が巣本体を積み重ねるのに対し、こちらは別売ラックで試験管を支え、まとめて展示・保管する方法です。
組み立て時のラック寸法は約110×120×高さ170mm。
新女王など複数の初期コロニーを管理するときの選択肢になります。
ラックは試験管セパレーター本体の付属品ではなく、別途用意します。
パイプセパレーター|大型種と上下の足場
試験管セパレーターがあるのに、なぜ開発したの?
クロオオアリに合わせた大きさでは、海外の大型種に手狭なことがあるから。
細長い形のまま、生活空間を広げたかったんだ。
- 入口側のネジ口パーツで傾斜をつけ、反対側の保水部へ水を寄せる。
写真では左側・手前側が高くなっています。 - メッシュ状の中板は、下側が濡れた場合の退避場所。
中板の上に乗った水も下へ落ちやすい構造。 - 専用ホルダーで3本をまとめ、横置きリンクスへ接続できる。
中板は、床が濡れたときの逃げ場所になるんだねっ!
二層式の考え方の一部を取り入れているよ。
ただし、絶対に濡れないわけではないし、濡れたまま放置せず原因確認と避難・乾燥が必要だよ。
収容目安:クロオオアリ換算で、中板なし最大約60匹/中板あり最大約120匹。
寸法:約195×28×高さ28mm。
プラスチック製なので、ガラスより傷が付きやすい点には注意してください。
開発時には分解しやすさ、組み付け工数の低減、3Dプリント部品の削減も考慮しました。
小型二層巣|積み重ねと濡れにくい生活面
- 上部がフラットで蓋に縁があり、積み重ねて複数コロニーを管理できる。
- 平面ガラスはプラスチックより傷が付きにくく、円筒形の試験管より写真の歪みや反射を抑えやすい。
- 上から蓋を開けられ、分解しやすい。
水まわりは、ほかの2つとどう違うの?
生活エリアの下に、独立した保水エリアがあるんだ。
横から水を保持し、パッキンで封じ込める構造ではないから、サイドから水漏れしにくく、生活面も濡れにくいよ。
湿度とアリの適合条件
どんなアリと相性がいいの?
乾燥耐性のある海外大型クロナガアリ系。
セファロタス、バルバルス、キャピタトゥスなどだよ。
貯蔵した種が発芽しにくいことも利点なんだ。
湿度レベル5の完全湿潤が必要な種類は対象外です。
国産クロナガアリは乾燥に弱く、レベル5として扱うため不向きです。
体が小さいので、試験管セパレーターv2が候補になります。
現行仕様であり巣 in undergroundが確認した環境では、最も湿る奥側でもおおむね湿度80%程度でした。
どの環境でも常に80%に保たれるという意味ではありません。
もっと湿る構造にはしなかったの?
メッシュを増やす方法も考えたけれど、アリの足元が金属になる部分が増えるから採用しなかったんだ。
大きさと接続口を確認
収容目安:クロオオアリ換算で最大約50匹。
寸法:約94×36×高さ45mm。
内部通路幅:約8mm。
試験管セパレーターv2より大型のアリにも対応しますが、女王アリの体幅・体型を含め、通路を通れることが条件です。
ズアカオオアリ級が1つの目安で、「体長20mm以下なら必ず使える」という基準ではありません。
内部の高さ自体を長所として選ぶ方式ではありません。
小型種では広すぎて落ち着きにくくなる可能性があります。
下部保水層の高さがあるため、接続口は横置きリンクスより高い位置になります。
試験管やパイプのように低い側へスペーサーを入れて高さを合わせにくく、接続性では劣るため、将来の接続先まで確認してください。
3方式が残った開発の流れ
試験管セパレーターv1 → 小型二層巣 → パイプセパレーター → 試験管セパレーターv2
最後に作ったv2が、全部の上位互換ではないんだね。
あり巣 in undergroundでは、v1の改良から3つの方向を試したんだ。
小型二層巣の下部保水層も、パイプの大型種対応も、v2には置き換えきれない。
だから、標準はv2でも3方式を残しているよ。
収容目安を超えたら増設・引っ越しへ
収容目安はすべてクロオオアリ換算です。
ほかの種類へ同じ匹数を当てはめず、アリと幼虫・蛹の量、実際の混み具合を確認してください。
手狭なら、この3製品に無理に当てはめず、増設や引っ越しを検討します。
巣の価格と収容目安を横断して比較したい場合は、こちらの記事を参考にしてください。

