石膏に代わる素材を考える【軽石でアリの巣作り、その1】

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アリの巣

土中や朽木に住むアリの飼育には石膏がよく使われます。

石膏に代わる素材、さらには石膏よりも優れた素材はないのでしょうか?


今回は、石膏を使わずに加湿飼育するため、別の素材を探します。

石膏の代替品としてスポンジなども使われますが、検討した結果、「軽石」を選定した経緯です。

そもそも石膏がアリの巣に使われるのはナゼ?

高い保水性

地中や朽木に住むアリの飼育にとって必要な加湿環境。

石膏は高い吸水性を持っていますので巣材に使えば長期間に渡り、巣内の湿度を保ってくれます。

また、吸水と乾燥を繰り返しても変形が起こらないため、巣の形状が維持できます。

加工のしやすさ

石膏は水に溶かして容器に流し込むだけで、簡単に造形できます。

特殊な温度や圧力などの条件を必要とせず、誰にでも扱いやすい素材です。

また、硬化後に巣の形状を彫ることも、ドリルで穴あけして拡張穴を作ることも容易で、多くのアリ飼育者が好んで使用する素材です。

原料が安い

たくさん作るときは特に重要になり、石膏はとても安い価格で買うことが出来ます。

1kg当たり数百円で販売されていますので、手にしやすい原料です。

小さな平型石膏巣では数百円の石膏で何個できるんだってくらいできますね!

石膏に代わる素材を探すワケ

簡単、便利、安価な石膏について、わたしもよく使用しています。

しかし、石膏巣を利用する方よりこんな声も何度か聞きました。

アリ飼育者
アリ飼育者

石膏巣は観察しやすいけど、何だか無機質な感じがする。

もう少し、自然な見た目の巣もあるといいな!


アリ飼育者の中には石膏巣の人工的な感じに飽きる方もいるようです。

わたしは石膏巣を作るときに石や木を埋めたりしていますが、そもそも石膏を使わずに巣を作れないか考えることにしました。


石膏の代わりに「軽石」を選定

軽石はアリの巣の素材に向いている

石膏の持つ特性の「保水性の高さ」「加工の容易さ」「価格の安さ」この3つを持つ「軽石」を代わりの素材として選びました。

  • 保水性 ⇒ 多孔質で吸水性が高い。
  • 加工性 ⇒ ナイフや彫刻刀などで容易に加工可能
  • 価格  ⇒ サイズによりますが、数百円~数千円以下。許容範囲です。



試作には失敗が付き物なので、ちょっと多めに調達しました。

軽石、ちょっと買い過ぎた気がします
軽石、サイズ感はこれくらいです


ありぐら
ありぐら

軽石は機能と価格に加えて見た目もカッコいい!!!
これはいい物つくれそうな予感。

自然物なので形状や大きさはバラバラですが、サイズは15㎝~20㎝程度。

中にはコケが表面にうっすら生えているものもあり、自然な風合いがとても素敵です。


同程度のサイズの軽石は一つから販売されていますので自作してみたい方はどうぞ⇩


形状おまかせ 加工しやすい 浮石 M 1個 軽石 盆栽 テラリウム パルダリウム 関東当日便



軽石は野生のアリの巣にも使われる

石膏巣には長年の使用実績があり、現在進行形で使用者が多いアリの巣です。

しかし、軽石をアリ飼育に使っているという話は見聞きしたことがありません。

軽石はアクアリウムや園芸などにはよく使われる物として有名ですが、アリにはどうなのでしょうか?

やはり、生き物に使うので実績のない新しい素材には気を使いますね。

ここで、一つ安心材料があります。
大きな軽石を割っていた時に本当にたまたまですが、軽石の中からケアリの単独女王が出てきました。

(加工については次回の記事で詳しく書きます)

軽石から出てきた女王アリ

軽石は大小さまざまな空間を持つ、多孔質な石です。

結婚飛行を終えて、軽石のくぼみから内部に入って営巣していたのでしょう。

女王アリの頭の方には、入り口を埋めていた土の壁が見られます。

「軽石は野生のアリの巣にも使われる」


これは大きな安心材料です。

まとめ

今回の記事では、加湿するアリの巣に使える素材として軽石を選定しました。

中から野生の女王アリが出てくるなど、軽石のアリの巣の製作には追い風が吹いているかもしれません。


次回の記事では、実際に軽石を加工していく工程を書きたいと思います。


⇩その2.加工した工程はこちら


感想やアドバイス、間違いのご指摘などありましたらコメントやTwitterでお知らせ頂ければ嬉しいです!

最後までお読みいただきありがとうございました。


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