
・アリの巣やエサ場を複数つなぎたいなぁ。
・通気も取れるような継手ってないの?
下記の記事では、こんな悩みを一気に解決すべく、独自に開発した自在継手シリーズをご紹介しました。
自在継手シリーズはその拡張性から発売以来、約1年間ご好評いただいておりましたが、
- 寸法にバラつきがあり、外れやすかったりハマりづらかったりする
- 通気が足りない場合がある
- 暗くて中に蟻がいるか判別しづらい
- 力を入れるとねじ切れてしまう時がある
- 通路が細く大型種に向かない
このような問題も見えてきました。
そこで、【自在継手シリーズ】を大きく改良し、これらの問題を解決したので本記事にてご紹介します。

改良した自在継手シリーズは、旧シリーズと識別するために「自在継手v2」の呼称としています。
自在継手シリーズの発売から約一年。
基本の考え方を引き継ぎ、更に進化した自在継手シリーズをご覧ください!
(↑詳細ページクリックで自在継手カテゴリのページが開きます。在庫切れの場合、商品ページが非公開の場合があります。)

ありぐら
アリ飼育用品店「あり巣 in underground」の製作担当。
アリ専用のエサや巣を日々考えてX(旧Twitter)で発信している。
これまでに作った飼育用品は累計で1万個を超える。
世の中にまだない、自身が欲しいと思う巣や飼育用品を製作中。
自在継手について
自在継手とは、さまざまな種類の継手をホルダーに組付け、組み合わせ自由にできるオリジナルの継手です。
種類は以下の通り。

【ホルダー種類】
- 4分岐ホルダー
【継手種類】
- チューブ用ストレート(「内径」14mm &「外径」10mm 兼用)
- チューブ用ストレート(「内径」12mm &「外径」8mm 兼用)
- エンドプラグ
- ステンレスフィルター
- 外付け給蜜器
- 連結用ネジ継手

ホルダー1種×継手7種で自在な組み合わせを実現しました。

これからそれぞれの特徴を説明していきますっ!

旧シリーズにあった「六角」の規格を無くし、ネジに統一しましたのでよろしくお願いします。
視認しやすい明色に変更
自在継手v2のカラーはホワイトに変更。
旧シリーズのブラックでは中が暗く、引っ越しや拡張時に蟻が残っているかどうかの判別が難しいという問題がありました。
改良型のv2では明色に変更したことに加え、採光窓となるステンレスメッシュを大型化してより多くの光を取り込んでいます。(詳細後述)
通気性を確保した着脱、増設可能なホルダー
自在継手v2のホルダーは4分岐となっています。

ホルダー横の四面にはネジ穴があいており、ここに継手各種を組み込むことができます。
先端の継手は付け替えることができ、コロニーの成長に合わせてさまざまな使い方が可能です。(後述)

ねぇねぇ!
上部のステンレスメッシュは通気のためだよねー??

そう!
ただもうひとつ目的があって採光窓の役割を果たしてるんだ。

採光窓??
光を入れてるの??

うん、暗くて狭いところが好きなアリが滞留しづらいように通気&採光の目的なんだ。

そっか!!
アリさん達が気に入った場所ができるのは嬉しいことだけど、観察できないところにずっといるのは寂しいもんねっ!
新旧の比較
旧ホルダー

新ホルダー

v2への改良で通気性及び視認性が大幅に向上しています。
組み合わせ自由な6種の継手
自在継手v2の継手には6つのタイプがあります。
- チューブ用ストレート(「内径」14mm &「外径」10mm 兼用)
- チューブ用ストレート(「内径」12mm &「外径」8mm 兼用)
- エンドプラグ
- ステンレスフィルター
- 外付け給蜜器
- 連結用ネジ継手
継手各種ともホルダーに接続する側はネジ形状になっており、回して締めこむことで接続します。
以下、ひとつひとつをご紹介していきます。
チューブ用ストレート
ホルダーにチューブを経由してアリの巣や餌場をつなぐときに使います。
チューブ用ストレートは2種類。
対応チューブひとつ目は、「内径」14mm &「外径」10mm 兼用。

↓チューブを差し込んだ例


対応チューブふたつ目は、「内径」12mm &「外径」8mm 兼用です。




商品を使った具体的な使用例は後で紹介するよっ!!
エンドプラグ

使わないネジ穴を封印するためのパーツ。
ステンレスフィルター

使わないネジ穴を封印するためのパーツ。
エンドプラグと異なるのは、通気性が取れます。

通気部にはステンレス製メッシュを採用しています。


チューブやプラスチック製のフィルターを食い破ってしまう種類のアリにおすすめできるねっ!!
外付け給蜜器


旧シリーズでもあった外付け給蜜器(給水器)。
✔食い破られないステンレスメッシュ
✔溺死防止の底面メッシュからにじみ出る
✔常設の飲み水タンクとして◎
✔容量5㏄と30㏄タイプがある
✔分離可能で洗浄が超かんたん
✔外から交換可能な便利設計◎

一度これを使ったらその便利さに虜になること間違いなしですっ!!

取り付け方法は下の動画2つをご覧ください。

アリはどうやって飲むの?

こんな感じで下からアリが上って来てタンク内の水や蜜を飲むよ。



下側のメッシュはどんな目的でついてるの?


蜜エサが発酵した時に巣や餌場に流れ込んでアリが溺死しないようにするためだね。
発酵して内圧が上がった時にわざと外付け給蜜器の下に蜜エサがあふれるようになっているので、汚れていた場合はふき取ってね。
なお、ネジでの接続だけでなく外径10mmチューブを使用した接続も可能です。
自作巣との接続にご利用ください。

連結用ネジ継手

ホルダー同士やホルダーと各種巣の連結が可能です。
取り付けの様子はこちら⇩

今後販売予定の各種巣や餌場とも接続可能に考えていますのでお楽しみに!
使用例
ここからは商品を組み合わせた具体的な使用例をご紹介します。
試験管セパレーターに給蜜器を付けて給餌機能強化

使用した自在継手→ホルダー1個+チューブ用ストレート2種各1個+外付け給蜜器+ステンレスメッシュ1個

試験管セパレーターでも飲水が常にあるってもっと便利になるねっ!

バルバルスクロナガアリなんかのクロナガアリの仲間は新女王から水をよく飲むからあるとより安心かもね。
試験管セパレーターを並列で繋いで試験管巣として使用

使用した自在継手→ホルダー2個+チューブ用ストレート3個+外付け給蜜器2個+ステンレスフィルター1個+連結用ネジ式継手1個

さっきの試験管セパレーター使用例の拡張版。
使わない穴はステンレスフィルターで封印しているよ。

そっか、ホルダー2個だと試験管セパレーター2本が並列で置けるんだねっ!

小さめの試験管巣としての役割も果たすのが自在継手です!

連結用ネジ継手は外付け給蜜器の取り付け方と同じ感じだよっ!
平型石膏巣を複数連結して餌場や給蜜器でメンテナンス性アップ

使用した自在継手→ホルダー+チューブ用ストレート3個+外付け給蜜器(六角継手)2個+ステンレスフィルター

天然石入り平型石膏巣を複数連結。
給蜜器もつないでいます。

高さが違うエサ場なんかをつなぐなら高さ変換ブロック
があればいいねっ!
木製巣に飲水を常設して餌場もつなぐ


垂直型木製巣を拡張して給蜜器や飼育キャップを設置したバージョン!!

木製巣に加湿機能はないから飲水は常設したいよね。

こういう使い方ができればエサ場の外に給蜜器を設置可能だねっ!!

今後販売予定の新しい巣にも接続可能になる予定だから楽しみにしていてください。
サイズは?
ホルダーサイズは下記の通り。
約22×28×H22mm


使用する継手によって全体寸法は変わるからホルダーの寸法だけ記載しますね。
以上、自在継手の説明となります。
アリ飼育をゼロから考えて、設計とデザインをしました。
いますぐ、販売ページを確認して飼育中のアリに試してあげてください。
きっと、手元に届いたら満足できる飼育用品になっていますよ!
(↑詳細ページクリックで自在継手カテゴリのページへ。在庫切れの場合、商品ページが非公開の場合があります。)