この記事は2023年に紹介した二層式3Dプリンター巣の開発・使用記録です。写真、寸法、色、付属品は当時の仕様です。現在の製品を選ぶ方は「横置きリンクスv2・二層式タイプ」の商品ページをご確認ください。旧モデルとの部品互換性は、各製品の接続規格を確認してください。

・より保湿できる3Dプリンター巣が欲しい。
・撮影しやすいアリの巣があると嬉しいなぁ。
・洗いやすくて石膏巣より再利用しやすい巣はないの?
こんな疑問や困りごとを本記事では解決します。
下記の記事では、多湿環境が再現できる「二層式3Dプリンター巣」をご紹介しました。
二層式3Dプリンター巣は販売より「濡れていないのに多湿になる」とアリの巣として優れた特性を持つ商品として好評をいただいておりました。
その二層式3Dプリンター巣をさらに改良し「給水量の可視化」の機能を持たせました。
そこで、本記事では改良型「二層式3Dプリンター巣」をご紹介します。

二層式3Dプリンター巣は、乾燥気味になりやすい従来の3Dプリンター巣を改良し、強い湿潤環境を好む蟻も飼育可能に改良したものになります!

ありぐら
アリ飼育用品店「あり巣 in underground」の製作担当。
アリ専用のエサや巣を日々考えてTwitterで発信している。
これまでに作った飼育用品は累計で1万個を超える。
世の中にまだない、自身が欲しいと思う巣や飼育用品を製作中。
二層式3Dプリンター巣について
二層式3Dプリンター巣とは、3Dプリンターで作られた平置きにして上面から観察するアリの巣です。
以前より販売していた「平型3Dプリンター巣」は、乾燥しやすいタイプの巣であったため、湿潤環境を好む種を飼育する時には、給水の頻度を上げる必要がありました。
そんな問題を解決したのが、他のどこにも売っていない完全オリジナルの本商品です。
下記にその特徴をまとめました。
カラーは選べる2色
カラーは淡い色合いの「パステルピンク」と大理石調の「ストーンホワイト」をご用意しました。

それぞれ全く違った雰囲気を味わえますので、お好きな方をお選びください。

かわいい「パステルピンク」とおしゃれな「ストーンホワイト」
基本的にわたしはこの2色をベースカラーに決めているよ!
巣のサイズ
組付け時外寸:約Φ94×H40mm(継手、給水口除く)
(収容目安:クロオオアリ換算で最大150匹)


コロニーが成長してきたら、各種コネクタで拡張して増設するかタワー型3Dプリンター巣など大きなアリの巣に引っ越しがおすすめ!
選べる2パターンのデザイン
アリの巣内部を模したデザイン「カーブ」

かわいらしいデザインの「ハート」


2カラー×2デザインで計四種だねっ!
適応生体は湿潤種&乾燥種
二層式3Dプリンター巣は、湿潤環境を好む種と乾燥を好む種の飼育に共に使うことができます。
給水をすれば、湿潤環境を好む種の飼育。
給水をしなければ、乾燥環境を好む種の飼育が可能です。

さらに従来よりも改良された点があります!

なになにーっ!?

湿度が上がってくるメッシュを部分的にしたんだよ!



これって、もしかしてアリが好きな湿度の床を選びやすくなったてことなのっ?

そうなんだ、巣の中にはわずかだけど湿度勾配ができるように設計したんだよ!
下の写真を見てもらえばわかるけど、巣の奥と手前では20%くらい湿度が変わるんだ。



これならムネアカオオアリみたいに「乾燥し過ぎ」も「強すぎる加湿」も嫌うような中途半端な加湿を好む種も飼育しやすいねっ!!

わたしが測定した加水済みの平型石膏巣では、20日間、湿度計の表示上限の99%を維持していたよ。この巣では加湿するメッシュを一部にして、巣内に湿度差ができるように設計したんだ。
給水方法と給水の目安
この巣はその名の通り上下2層に分かれており、上層は蟻の生活エリア、下層は貯水エリアと役割が別れています。
上下の層を隔てるプレートは非常に細かなメッシュとなっており、蟻の卵や幼虫、生体は貯水層に入れずに湿気だけが上がってくる仕組みです。


小型種~大型種まで飼育可能な設計にしました。
※ヒメアリ等の極小の種はメッシュの印刷の荒れにより隙間から下層に入る可能性があります。
側面から突き出た形状の給水穴からは、ニードルボトルやシリンジで簡単に加水できるようになっています。

貯水エリアは透明でその中には保水材として軽石が入っています。
透明なので水量が目視可能です。


貯水量が見えるように改良されたのですっ!!

保水部の素材見直しの改良により、保水性が上がりました!
一度満水まで給水すれば二ヶ月近く内部の湿度が保たれる設計になっています!

月に一回くらい貯水量を確認して、減った分を補給するといいねっ!!

分解かんたん!お掃除らくらく!
二層式3Dプリンター巣は、工具不要で分解、組立ができるようになっています。
掃除をするときには隅々まで洗うことが可能です。
下記は組立の様子です。
サイドの接続穴で拡張可能
ネジ式でサイドに1か所あいています。


ネジ式の横穴には様々な継手を接続可能です。(リンクス他と共用部品)
ネジ式継手(ストレート)

基本セットとして、二層式3Dプリンター巣にはストレート継手をおつけしますっ!
以下のストレート継手とエルボ継手は旧世代の規格です。交換には同じ旧規格の部品を使ってください。現行の自在継手v2(M16)はネジ規格が異なり、そのまま取り付けられません。
現行の自在継手v2の規格・使い方

内側には8×10チューブを入れて直線的に他の巣などと繋ぐことができます。

外側には12×16チューブ、当時の接続例:飼育キャップv1(内径12mmチューブ対応)で簡易的にエサやりをすることも可能です。
写真は当時の接続例です。購入時は商品ページで在庫色と仕様をご確認ください。現行v2へ変更する場合は、継手・チューブの適合寸法を確認してください。

ネジ式継手(エルボ)

内側には8×10チューブを入れて他の巣などと繋ぐことができます。
高さ変換ブロック(チューブ接続用)
単品:高さ変換ブロック(外径10mm・±15mm)
外径10mmチューブを両端に差して、接続穴の中心高さを±15mm調整する部品です。チューブは別売りです。

接続する巣とエサ場の穴の中心高さに差があるときに使います。高さの差とチューブ外径を確認して選んでください。
二層式3Dプリンター巣にはおすすめポイントがいっぱい
ここまで二層式3Dプリンター巣について特徴や使用方法を書いてきましたが、改めてまとめてみます。
二層式3Dプリンター巣はココがすごい!
- 貯水エリアがあり、従来の3Dプリンター巣より乾燥しづらい
- カラー&デザインが選べる
- 貯水量が見えるから給水タイミングに迷わない
- 給水しなければ、乾燥を好む種にも使用可能
- 石膏巣より優れた特性→「多湿なのに濡れていない」を実現

ポイントの「多湿なのに濡れていない」は、湿潤環境を好む種であっても幼虫や繭が濡れるのは嫌がるからね、それにバルバルスクロナガアリやクロナガアリなどの種食の蟻を飼育すると種が水に濡れないから発芽しずらいよ!
この巣は生活エリアと貯水エリアを分けて、幼虫や繭が貯水部の水に直接触れにくくしているよ。
オリジナルアイテム群を組み合わせたセット飼育もおすすめ
「統一感のある飼育セット」
使う色を極力減らし、同色でそろえたセットは見た目も非常にオシャレでオススメです。
下記に飼育セットの一例を載せますので、「こんな感じに飼育できるんだー」と眺めてもらえれば幸いです。



リビングに置いていて来客があっても見せたくなる。そんな蟻の飼育セットを作ろうと心がけています!

パステルピンクのセットは「世界で一番カワイイ蟻飼育セット」を目指してつくってるよっ!!!!
アリ飼育をゼロから考えて、設計とデザインをしました。
新しく用意する方はこちら:横置きリンクスv2・二層式タイプ




