「平型石膏巣に給水したら幼虫や卵が水没しちゃったよ・・・」
そんな経験をしたことのある「アナタのため」に作った商品があります。
国内のアリ飼育において最も普及している巣のタイプである石膏巣。
その中でもクリアケースに石膏を流し込み、上から見るタイプのものが「平型」と呼ばれます。
下記の記事では、初期コロニー向けの「天然石入り平型石膏巣」の作り方をご紹介しました。
しかし、これまでの平型石膏巣にも下記のような問題がありました。
・平型石膏巣に給水する時に蟻がパニックになるよ・・・
・ついたくさん給水しすぎて石膏が吸えないほど水浸しにしちゃう・・・
今日は、こんな悩みを一気に解決すべく、新たに改良した天然石入り平型石膏巣をご紹介します!
これまでも商品として販売していた「天然石入り平型石膏巣」。
今回はさらに改良を加えて、自信を持っておすすめできるようになったので本記事であらためてご紹介します!
(↑詳細ページクリックで石膏巣のカテゴリページが開きます。在庫切れの場合、商品ページが非公開の場合があります。)
天然石入り平型石膏巣について
天然石入り平型石膏巣(てんねんせきいりひらがたせっこうす)とは、プラスチックケースに石膏を流し込み作ったアリの巣です。
石膏には複数の石を埋め込んであり、水没防止の給水パイプもあるアイデア商品です。
わたし自身が「こんなものが欲しい!」「あったらいいな」そんな気持ちを持って、頭に描いていたものを具現化しました。
ただ石膏を流し込んだ平型石膏巣に改良を加えていった結果、とても使い勝手の良いアイテムに生まれ変わりました!
これは自信をもってオススメできる商品になったので今回の記事を書いています!
他のどこにも売っていない完全オリジナル商品です。
下記にその特徴をまとめました。
コロニーや蟻の大きさによって巣のサイズを選べる
巣のサイズも複数ご用意しました。
記事作成時の現在は「S」と「M」の2サイズをラインナップでご用意しています。
Sサイズ・・・約56×73×H33mm
Mサイズ・・・約90×90×H40mm
※共にシリコン栓の頭高さ(約3mm)除く
最大収容数は?
この小さな巣で飼育できる最大収容数の目安が下記の通りです。
※最も飼育されている国内最大種の「クロオオアリ」で換算しています。
※最大収容目安ですので、これより少ない数での飼育をおすすめします。それ以上は連結または、引っ越し推奨。
Sサイズ・・・50~60匹程度
Mサイズ・・・150~200匹程度
クロオオアリで言うと、Sサイズが新女王~2年目のサイズ感。
Mサイズが2年目~3年目って感じの使い方を想定しています!
中型種以下ならこのサイズでもかなり長く使うことできると思います。
石膏巣に石を入れる目的
最も一般的な平型石膏巣は、透明なプラスチックケースに石膏を流し込んだだけのシンプルなものです。
ですが、この最もシンプルで何もない、平面のみの平型石膏巣で蟻を飼育すると、蟻が四隅にかたまります。
これは、蟻の習性として狭い場所や凹凸を好むため蟻が落ち着かず、隠れる場所を探しているためです。
そこでわたしが作る平型石膏巣には、凹凸ができるようにケースの内寸に合わせた「石」を配置しています。
巣内に凹凸があることで見込める効果は下記のとおりです。
飾り石などのオブジェクトを置くメリット
- 凹凸ができて表面積が増え、アリの生活スペースが増える
- 狭い場所を好むアリが隙間で生活できる
- 幼虫や卵、繭を濡れた地面に置くのが嫌な場合の逃げ場になる
巣内に入れるオブジェクトに石を選定しているのは、水に強いことと自然により近づけるためです。
給水パイプが水没防止のポイント
天然石入り平型石膏巣には水没防止のための機能があります。
その秘密は、給水穴の直下にある「給水パイプ」です。
この「給水パイプ」は下部が石膏に埋め込まれています。
埋め込まれたパイプの下部には切り欠きが入っており、周囲の石膏につながっています。
フタにあいた穴を封印しているシリコン栓を外して、シリンジで給水します。
給水パイプに一度に入る水量は約2cc。
すると水は一定時間、給水パイプ内に留まり、30分ほどかけてゆっくりと石膏にしみ渡っていきます。
ゆっくりと給水させることによって、一気に水が周囲に広がって卵や幼虫を水没させることはありません。
下記は実際に給水させた様子を動画にしたものです。
参考にご覧ください。
給水パイプは各ケースの内寸高さにピッタリになるように設計しています。
なので、アリが給水パイプ内に入ることができず、給水面が汚れることがありません。
給水面が汚されない利点は、蟻が生活する表面に水があふれ出さないことです。
汚れで表面が目詰まりしてきた石膏巣の表面は、水を弾きやすくなってしまい、水没を引き起こしやすくなります。
ですが、内部の目詰まりしていない場所に直接給水していくのでそのような心配やストレスもなくなります。
※製品の個体差により、小型種がまれに給水パイプ内に入り込む場合があります。その場合はパイプ内にワタなどを詰めて使用してください。
初めて使用する場合のみ、フタをあけて全体に給水させると早く給水できるよ!
※給水パイプから加水してもゆっくりになるだけで問題はありません。
給水パイプの役割
- パイプ内の水(約2cc)が10分以上かけてゆっくり染み込むから蟻がパニックにならない
- 石膏の下部に水が広がって水を吸い上げるので表面だけ濡れるということがない
- 入れ過ぎてもフタの上部に水があふれ出て巣内が水没しない
平型石膏巣への給水は飼育者にも蟻にストレスのある作業でした。
それを解決して利便性を向上させるために考えたのが「給水パイプ」です!
小さなアイデアですが、超便利ですよ!
側面には10mmチューブを接続可能
天然石入り平型石膏巣には側面に餌場に繋ぐための穴があります。
この穴にはゴムリングがついており、しっかりとチューブを保持します。
うっかりチューブが外れてアリが脱走した・・・そんなことを防いでくれるので安心です。
ゴムリング外せば12mmの穴があいてるので、外径12mmのチューブも使えますよ。
※外径8mmのチューブを使いたい場合は、一度10mmチューブを噛まして連結してください。
オリジナルの餌場との組み合わせがおすすめ
一般的には蟻の巣と餌場はチューブなどで連結して使用されることが多いのですが、今回の商品はオリジナルのエサ場と高さを合わせて使用することができます。
※写真のエサ場は開発中のものです。現行版と異なる場合があります。
わたしが作る飼育用品の穴高さと穴サイズは、合わせてあるのでストレスなく連結できるよ!
もし、自作の用品を当店の商品規格に合わせたい場合は下記を参考にしてくださいね!
穴中心高さ・・・床面から12mm
チューブサイズ・・・Φ10mm
※一部異なる商品もあります。
これまでにありそうでなかったアイデアを詰め込んで、新たに生まれ変わった「天然石入り平型石膏巣」。
いますぐ、販売ページを確認して飼育中のアリに試してあげてください。
きっと、手元に届いたら満足できるアリの巣になっていますよ!
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