冬のアリ飼育における3つのポイント【冬眠】

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飼育知識

寒くなってくるとアリの活動は控えめになり、エサもあまり食べなくなるので最初は心配ですよね?

飼育者にとっては少し寂しい季節。そんな冬のアリ飼育に気を付ける事についてご紹介したいと思います。

初めて冬越しをするアリ飼育初心者の方に読んでもらえたら嬉しいです。

そもそも飼育下のアリって冬はどうなるの?

冬ごもりに入るとエサ場に働きアリが出て来なくなる

冬のエサ場をのぞいてみるとゴミが積まれているだけで働きアリの姿は見られません。

自然においても気温低下と共に屋外でアリの姿を見る事が少なくなります。

巣の外に働き蟻が出ない=採餌活動をしていない と、いう事ですね。

ワーカーがエサ場にいない時が掃除のチャンスです。

取り外して丸洗いをこの時期にすることをオススメします!

エサ場を掃除のために取り外したので驚いたワーカー数匹が様子を見に来ました


巣の入り口をゴミなどで埋めたがる

本格的に冬ごもりのための休眠に入るとき、アリは巣の入り口を埋めたがります。

写真下部の入り口は石やゴミで埋められています。

アリは身を寄せ合って狭い場所でジッと春の訪れを待ちます。

エサが少なく、活動も鈍る冬を安全に越えるための工夫なのかもしれませんね!

小さな幼虫のまま越冬する場合も

夏までに生まれた多くのアリは、冬までに羽化して成虫となります。

しかし、種類によりますが、遅くに生まれた一部の幼虫が途中で成長を止める事があります。

ジッと幼虫のまま過ごし、翌年に羽化して成虫となります。

写真はクロオオアリ。

越冬幼虫となって巣の隅に固められています。

夏ころまでの幼虫と比べると黄色くややしぼんだ印象を受けます。

ポイント1 エサを低頻度で与える

半月~1月に1回くらい与える

冬はほとんどエサをたべません。

しかし、コロニーごとに冬ごもりに入る時期は異なります。

また、完全に活動を止めている訳ではないようで、高い室温になった時にはエサ場にワーカーが現れる事もあります。

冬場にエサを与えなくともすぐにコロニーが全滅!なんてことはありませんが、念のために月に一度はエサを与えましょう。

ポイント2 水切れには気を付ける

加湿飼育は巣内の乾燥注意

冬は空気が乾燥しやすく、暖房などにより室内の湿度は低くなりがちです。

石膏巣などを使って加湿飼育をしている場合、巣の乾燥は大敵です。

巣が完全に乾燥すると一気にコロニーごと全滅も起こります。

定期的に給水するように注意しましょう!

乾燥飼育は飲水を切れに注意

巣に加水しない乾燥飼育においては、飲水が切れていないか注意しましょう。

給蜜器給水塔を使うと水の残量が見えて便利です。

ポイント3 飼育ケースを置く場所に注意

直射日光が当たらない場所に置く

通年通して直射日光が当たらない場所に飼育ケースを置くのが基本です。

明るさと温度の変化が大きくなるのを防ぐためです。

冬場は西日が室内にも入りやすくなります。

夏場に日が当たらない場所でも冬場は日が射し込む事もありますので注意しましょう。


5度以上であれば加温は不要。できるだけ温度変化の少ない場所におく

一般的な国内種であれば、原則として加温は不要です。

(わたしの住む愛知県の気候では、加温せずとも問題なく冬を越せています。)

室温が常時5度を下回るような寒冷地であれば5~15度程度になるように加温を考えてもいいでしょう。

また、暖房器具の近くなど急激に温度変化がある場所からは遠ざけましょう。

生体への負荷もありますし、石膏巣などを温めた後、冷やすと大量の結露が発生します。

小型種などは結露で溺死もあり得るのでご注意ください。

発泡スチロールや扉付きの棚などに入れる事ができれば温度変化は緩やかになります。


まとめ

冬場のアリ飼育について今回はまとめました。

エサを与える楽しみなどが少ないので冬は飼育者にとって寂しくはありますが、来シーズンに備えてアリは体力を温存しています。

わたしたち飼育者はエサ場の掃除や定期的な加水など、この時期にこそやるべきことを楽しんでいきましょう!


その他のアリの飼育情報を記事にまとめています。ご覧ください。


感想やアドバイス、間違いのご指摘などありましたらコメントやTwitterでお知らせ頂ければ嬉しいです!

最後までお読みいただきありがとうございました。


コメント

  1. 今慎之介 より:

    アリっていつから冬眠しますか?

    • ありぐら より:

      種類や飼育環境によってずれますが、10~2月くらいは活性さがっているかと思います。

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