アリ飼育において必要な物の一つにエサ皿ってありますよね。
エサを直接、飼育ケースやエサ場に入れると汚れるので、ほとんどの方がお使いになっているかと思います。
エサ皿に使用する物は、使い捨てだとストローやチューブを半分に切ったり、アルミホイルをつかったりしている方をよく見聞きします。
市販の物だとプラスチック製や陶器でできたものなんかもありますね!
そのエサ皿についてわたしのお世話になっているアリリウム飼育者からこんな相談を受けました。
アリリウムって何?って方は先にコチラをどうぞ⇩
アリリウムやってるんだけど、プラスチック製のエサ皿だと雰囲気とあわなくて、嫌なんだよね・・・何かカッコいいの作ってよ。
カッコいいのって・・・どんなのがいいですか?
パッと見で違和感ないように石で作れない?
エサ皿はお店でもハンドメイド品置いてないんですけど、ちょっと挑戦してみます!!
と、いうことで読者の方からお願いされた石製のエサ皿を作っていきます!
今回の記事では、こんな感じでわたしがアリの飼育用品考えてるっていう話です。
エサ皿にする石を考える
エサ皿にする石の条件
石でエサ皿を作るにあたって材料を考えます。
- 加工が難しくないようにあまり硬度が高くない方がいい
- 大きさはエサ場に入るように5cm以下
- 蜜餌を溜めても浅くていいので高さはあまりいらない
- 吸水性があるものは蜜餌が染み込むのでNG
こんな感じで考えました。
つまり、どこにでもある小石で良いってことですね!!
石を調達する
早速、石を販売する場所を探して購入しました。
が、石ってあまり種類がしっかり書いてなくて、「庭石」とか「敷石」とかみたいに用途別で売ってある物が多く、片方は材質が何かはしっかりわかりませんでした。
なので、サイズと見た目から2種類の石を購入。
それが下の2つ。
ピンク色の庭石(用途)と白い石灰岩(柔らかい石の種類)です。
石の硬さを確かめる
種類不明のピンク色の庭石ですが試しに鉄工ヤスリを当てて削ると簡単に削る事ができました。
ヤスリだけでなく、鉄のボルト当てても削れたので割と柔らかい材質のようです。
ピンク色の庭石と石灰岩をこすり合わせると石灰岩が削れました。
庭石の方が硬いようです。
石灰岩はモース硬度「3」
鉄のモース硬度は「4.5」。
石灰岩(モース硬度3) < ピンク色の庭石 < 鉄ヤスリ(モース硬度4.5) となります。
ピンク色の庭石は、モース硬度で言えば3.5~4程度です。
鉄より柔らかいので、鉄を削れる刃具で無理をしなければ穴あけできると判断しました。
わたしたちアリ飼育者にとても馴染み深い石膏のモース硬度は「2」です。
柔らかいから簡単にドリルで穴あけできますね!
石を加工する
石に穴あけする
いくつか止め穴を連続してあけていきます。
写真で使っているのはガラスドリルビット。
通常の鉄工ドリルでも穴あけを試して割とサクサクあきましたが、本来の用途に近いドリル刃の方が適しているかと思いこれを使いました。
穴の形を整える
穴あけ後は、ダイヤモンドバーや超硬の刃具を使って形を整えます。
石のエサ皿が完成
完成した写真
石のエサ皿の試作がこれで完成です!
できたのはコチラ⇩
石灰岩と合わせていくつか製作しました。
いかがでしょうか?
一つ目としては、それなりにエサ皿っぽいのではないかなと自分では思いました。
石のエサ皿を使ってみる
蜜餌を入れて与えましたが特に嫌がったりはせず、ペロリと平らげました。
まとめ
今回、製作したエサ皿は遠くないうちにアリリウムの写真を提供してくれた方に送り、テスターとして使ってもらおうかと考えています。
その感想次第では、いつか販売することができる・・・かもしれません。
初めての試作品はこんな感じで作っていっています。
だいたいは、素材、工法、道具を決めてから試作をしますが、販売できるまでは5回~10回程度は試作をすることが多いです。
皆さんもハンドメイドで自作したアリ飼育用品があれば、ぜひ教えてください!
感想やアドバイス、間違いのご指摘などありましたらコメントやTwitterでお知らせ頂ければ嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。