ガラス試験管に穴をあける方法【加工動画あり】

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工具と加工方法

単独女王アリや初期コロニーの飼育にとても便利な試験管。

試験管には穴あけが簡単なプラスチックと透明度が高く、傷の入りづらいガラスがあります。

輸入品であれば、給水口付きの試験管がありますが、もっとコストを下げて使いたい方向けに通常のガラス試験管へ穴あけして代用することに挑戦、記事化しました。

あまりアリ飼育者界で情報が広まっていないからか、やる人の少ないガラス試験管への穴あけ加工ですが、本記事では、加工動画も載せています。

ぜひ自作のアリの巣作りの参考にしてください。


この記事を書いた人

アリ飼育用品店「あり巣 in underground」の製作担当の「ありぐら」です。

日々、アリの巣を作るためにクリアケースやガラスに穴あけをしています。

手元にあるドリルなどの刃具は200本以上!

実際に加工してわかったコツなどを書いています。



この記事でわかること

  • ガラスへの穴あけの危険性
  • ガラス試験管に穴あけするための道具
  • ガラス試験管に穴あけする方法


ガラスへの穴あけは割れることがある

ガラス加工時はケガに注意!

ガラス試験管の穴あけには危険が伴います。

穴あけ時にガラスが割れたり、飛び散ったりする場合があることを念頭に置いてください。

下の写真は、実際の加工時に失敗して割れた試験管です。

加工時に割れた試験管

保護メガネ、皮手袋(回転工具を使うときは軍手はNG)などの保護具を着用して安全に注意して作業しましょう!


ガラス試験管の穴あけに使用する道具

ガラス試験管の穴あけに使用するビット(ドリルの刃)は、ダイヤモンドビット、またはガラスドリルです。

穴のあけやすさは、ダイヤモンドビットの方が早く、簡単です。

ガラスドリルに比べて割れるなどの失敗が低いでしょう。

ダイヤモンドビットを使う場合、一番簡単なのはミニリューターを使用することです。

電動ドリルなどでもチャックできますが、小さな加工をするには大きいのでやりづらいかもしれません。

ありぐら
ありぐら

ちなみに今回、わたしはボール盤にダイヤモンドビットをチャックして穴あけしました。

Amazon – ボール盤


ミニリューターも持っていますが、穴あけやバリ取りなど小さな物の加工には便利でいいですよ!


一方、ガラスドリルは最大径12mmまでのビットがそろったセットですので、少し大き目の穴をあけたい場合は選択してもいいと思います。

ガラスドリルはダイヤモンドビットに比べて刃先が滑りやすいので、最初はゆっくりとした回転で位置決めするといいでしょう。

ガラスドリルと言う名前ですが、石やタイルなどにも使用できます。

わたしもたまに使うドリルの種類ですね!

【石の加工に挑戦】石でアリのエサ皿を作れるか?【試作】では、石に穴あけする時に使いました。

ありぐら
ありぐら

ガラスドリルはドリルドライバーやボール盤で使います。

ミニリューターでは使えないから注意してね!


ガラス試験管に穴あけするコツは2つ

水を使って加工時に冷却をする

ガラスの穴あけ時にはドリルビットとの摩擦熱を取る必要があります。

熱を持ったガラスは割れてしまうからです。

また、ダイヤモンドビットは熱に弱く、冷却をせずに使用するとすぐに切れ味が落ちてしまいます。

なので、穴あけ時には水をたっぷり使って穴あけしましょう!

冷却水は、特殊なものでなくて普通の水道水でOK!


穴あけするのに焦らない

プラスチックなどに穴あけする時に比べて、ガラスの穴あけには時間がかかります。

ガラスは硬く、非常に脆いので無理に穴あけしようとするとすぐに割れてしまうので注意してください。

試験管に限らず、ガラスの穴あけには時間が掛かるものと認識して、あせらずゆっくりと穴あけしましょう!

ガラスの穴あけは、ゆっくりと削っていく感覚で行いましょう!


ガラス試験管に穴あけをする

それでは、実際にガラス試験管に穴あけをしていきます。

使用した試験管はコチラ。

Φ15の試験管です。


先ほど言った通り、水を使って冷却します。

方法は簡単、タッパーやバットに試験管がギリギリ沈む程度の深さに水を張って、その中で穴あけします。

ただし、穴あけ時に水につけていいのはビットだけです!

チャック部は水に濡らすと錆びてしまいます。

また、電動ドリルなどの本体を水につけると感電の可能性がありますので絶対にしないでください!

わたしは据え置きのボール盤を使用しましたので、水へ落下する心配はありません。

そのため、この冷却方法を取っています。

電動ドリルなど手持ち工具で行う場合、スポイトやシリンジなどで水を掛けながらの穴あけ作業の方が安全性は高いと思います。

水に沈めた試験管

写真では滑り止めのため、バットの中にキッチンペーパーを敷いています。


続いて、ダイヤモンドビットをボール盤にチャックします。

あとは回転させてゆっくりと穴あけをしていきます。

ダイヤモンドビットをボール盤に装着


穴あけ時の感じがわかるように動画を撮りましたのでご覧ください。

穴あけの様子
ありぐら
ありぐら

最初はビットを弱く当ててゆっくりと削っていきます。

試験管が動かないようにしっかり保持して、焦らず慎重にいきましょう!


ちなみにガラスは穴あけ時の切粉は細かな砂のような欠片が水中に舞います。

この切粉を流すためにも冷却水はたっぷり使いましょう!

白いモヤ状になったガラスの切粉

あいた穴はこのような感じになります。

穴あけ後の試験管

そこそこにキレイな穴があいたのではないでしょうか?


まとめ

今回の記事では、ガラスの試験管に穴あけを行いました。

プラスチックの穴あけよりはちょっと難易度が高いかもしれませんが、しっかり工具をそろえればガラスへも穴あけ可能です。

ぜひ挑戦してみてください。


次の記事では、穴あけしたガラス試験管を使って「試験管型石膏巣」を作る工程を書いています。

ぜひご覧ください。



それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

感想やアドバイス、間違いのご指摘などありましたらコメントやTwitterでお知らせ頂ければ嬉しいです!

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