アリ飼育の脱走防止対策4選|ベビーパウダーだけじゃない|使い方も

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飼育知識
アリ飼育者
アリ飼育者

エサ場のフタをあけるとアリが脱走して困ってます。

脱走を防止する方法が知りたいです。

こんな困りごとを本記事では解決します。


この記事を書いた人

アリ飼育用品店「あり巣 in underground」の製作担当です。

常に数十コロニーのアリの飼育をしつつ、アリの巣を作っています!



この記事でわかること

  • エサやり時の脱走対策4つ


エサ場に通気性を持たせる

餌場のフタをメッシュにする

エサ場のフタは通気性を持たせるのがおすすめです。

なぜなら餌場が密閉状態だとフタの開閉時に中の気圧が変化し、蟻が驚いてパニック状態になるからです。

パニック状態になったアリは驚いて激しく動き回りますので、脱走される確率が高くなります。

エサ場のフタがメッシュで通気性があれば、気圧の変化は起こりませんのでアリのパニックを抑えることが可能です。

自作が好きな方はクリアケースを加工してメッシュ部を作ることもできますし、最初からメッシュがついたエサ場もあります。

エサやり時にアリをパニック状態にしないため、エサ場を用意するときには通気性があるものを選ぶことがオススメです!

ベビーパウダーを使う

ベビーパウダー(タルク)をエサ場の壁面に塗る

ベビーパウダーをエサ場の壁面に塗るのは、アリ飼育における脱走対策では最も有名な方法です。

ベビーパウダーの細かな粒子でアリが滑るので、壁面を登れなくなります。

タルクは、ベビーパウダーの主原料ですので、どちらを使っても大丈夫。

使用感の一番の違いは、ベビーパウダー特有の香りでしょう。

香りの好みは、人それぞれなので好みの方を使いましょう。


ありぐら
ありぐら

わたしは家ではタルクを使って、採集時に外に持っていくときは、ケースに入ったベビーパウダーを持ち運ぶ、と使い分けていますよ!


粉のまま薄く塗る

粉のままベビーパウダーを使う場合、指や筆を使ってエサ場の壁面、上部の数cmにまんべんなく塗ります。

すると、アリはベビーパウダーの細かな粒子に滑って壁を登れなくなります。

だんだんと粉が落ちることで効果は薄れてきますが、手軽で簡易的な方法です。

塗る時に下に落ちてしまった粉は、アリが滑る場合もあるので、濡れた筆などで掃除しましょう。


エタノールや水で溶かして厚く塗る

ひと手間加えて、ベビーパウダーを水やアルコールに溶かして、エサ場の壁面に塗ることもできます。

粉のまま塗るよりも小型のアリに脱走されやすいのですが、乾くと固まってはがれ落ちづらいので、効果が長持ちします。

効果のほどは、下の動画を見てください。

足のしっかりした樹上性のアメイロオオアリでも滑って上まで登れません。

ベビーパウダーの壁で滑るアメイロオオアリ


小型種の蟻はわずかな隙間から脱走しやすく、体重も軽いので脱走防止として有名なベビーパウダーも薄塗りではほとんど効きません。


ですが、厚塗りすると塗られた領域では滑るのが嫌なのか、足を踏み入れないのでおすすめです。



ベビーパウダーやタルクを厚塗りするには、水だとあまり溶けない上にプラスチックの壁面に塗っても弾いてしまいます。

そこで、わたしはアルコール(エタノール)でベビーパウダーを溶かす方がおすすめしています。

下の写真は、水とアルコールにそれぞれベビーパウダーを溶かし、アクリル板に塗ったものです。

左側の水で溶いた方は、弾いていますが、右のアルコールで溶いた方はしっかりと塗れているのがおわかり頂けると思います。

水で溶いたベビーパウダー←  →アルコールで溶いたベビーパウダー


ありぐら<br>
ありぐら

わたしは、タルクを塗る時は水じゃなくて、キッチン用の消毒アルコールで溶かしてるよ!

アルコールを使った場合は?

アリに害が及ばないように必ずしっかり乾かしてからエサ場を使用するようにしましょう!



オリーブオイルを使う

オリーブオイルをエサ場の壁面に塗る

オリーブオイルの使用方法は指や筆を使ってエサ場の壁面、上部の数cmにうっすらと塗るだけです。

オリーブオイルはうっすらと塗ります

すると、ベビーパウダーと同じくアリが登ることができなくなります。

メリットは、そのまま塗れて乾かす必要もないのでベビーパウダーよりも取り扱いが楽です。

デメリットは、油を好む種類のアリには、なめ取られてしまうこと。

一般的なサラダ油は時間が経つと固まってベタベタするので、食用油の中ではオリーブオイルがおすすめ!



ありぐら
ありぐら

オオズアリなんかはオリーブオイルが大好きみたいで、なめ取っちゃうよ。

だけど、クロオオアリなどにはかなり有効だね!


オリーブオイルは、塗りすぎ注意!

塗りすぎると時間とともにエサ場の床面に落ちてきます。

アリがオイルで溺死する場合もあるので注意しましょう!


飼育ケースを水で囲う

最後はちょっと特殊な方法です。

上部をオープンにした飼育ケースで飼いたい場合、飼育ケース全体よりも大きな容器に入れ、水を溜める方法があります。

アリは水に積極的には入らないので脱走防止効果があります。
通気性を持たせる目的やオープンなアリリウムとして飼育したい場合には一考の価値アリですね。

上述のオリーブオイルやベビーパウダーを使う方法と合わせるとより、盤石な脱走対策になりますね!

アリリウムって何?って方は下記に詳細がありますのでご覧ください。


まとめ

今回の記事では、アリのエサ場の脱走対策を紹介しました。

餌場のフタをメッシュにして、ベビーパウダーやオリーブオイルで脱走対策をすれば、エサやりも落ち着いてすることができます。


みなさんの行っている脱走対策なんかがあれば、ぜひ教えてくださいね!


その他のアリの飼育情報を記事にまとめています。ご覧ください。



それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

感想やアドバイス、間違いのご指摘などありましたらコメントやTwitterでお知らせ頂ければ嬉しいです!

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