前回の記事では、石膏に代わる素材を検討して「軽石」を選定しました。
軽石の特性は、
- 吸水性が高い
- 加工性が良い
- 価格が手ごろ
と、石膏のメリットに類似する部分があり、見た目も自然でカッコいい素材です。
そこで今回の記事は、アリの巣の素材として優れた可能性を秘める「軽石」を加工し、アリの巣として使用できるようにします。
なかなか良い感じの巣ができましたのでご覧いただければ嬉しいです。
軽石を加工する
大きな原石を割る
今回はこのケースの壁面に砂利でおさえつけてアリの巣を作ってみたいと思います。
同程度のサイズの軽石は一つから販売されていますので自作してみたい方はどうぞ⇩
形状おまかせ 加工しやすい 浮石 M 1個 軽石 盆栽 テラリウム パルダリウム 関東当日便
ケースの幅は181mmですので、それに入るように大きさを調整します。
ナタを軽石に当てて少し傷をつけます。
使っているナタはノコギリとセットの物を買いました。
軽石はノコギリで切ることもできるのでとても便利です!
ナタで叩くと「パカ」っと割れました。
割った軽石はナタで軽く整形して、余分な所を落とします。
前回記事でも書きましたが、この作業をしている時、軽石のひとつから女王アリが出てきました。
野生のアリに選ばれる素材ということで飼育するアリに使うのにも安心です。
巣の面になる部分を平らにする
割った軽石の面には凸凹がありますので、そのままプラスチックケースの壁面に押し当てても隙間ができてしまいます。
ピッタリとくっつけるために面をキレイに出します。
できるだけ真っ直ぐな砥石などに当てて、水を掛けながら前後に動かして研磨していきます。
しばらく研磨するとキレイな面が出てきました。
大体の面が出たらヤスリでキレイに仕上げましょう。
使用するケースサイズに合わせて大きさを調整するのにもヤスリは便利です。
水洗いする
続いては汚れを落としていきます。
水を流しながら、歯ブラシでゴシゴシと目に詰まった泥などを落としていきます。
屋外に元々あるものなので、物によっては土がかなり付着していました。
巣部を彫りこんでいく
水洗いのあとは巣の部分を彫りこんでいくだけです。
まずは、マイナスドライバーを使って軽石を試しに削ってみます。
簡単に穴を掘ることができました。
硬さの感覚は石膏と同程度でしょうか。
空洞が多いので手でも加工はいけそうです。
さらに電動ドリルなどあれば、何の問題もなく穴あけできると思います。
このまま手で彫ることもできますが、時間が掛かるのでここから電動工具の力を使っていきます。
ガリガリ軽石を削って巣の形状を作っていきます。
余談ですが、わたしは巣を彫るときには下書きはほとんどしません。
特に軽石のような自然物であれば、その形状からどんな感じがカッコいいか考えつつアドリブで彫っています。
軽石のアリの巣が完成
ついに軽石でできたアリの巣が完成しました。
これをプラスチックケースの中に入れて背面から砂利でおさえて使います。
いかがでしょうか?
写真では伝わりづらい部分もありますが、自然感あふれてて中々かっこいいのではないかと自分では満足しています。
軽石をしっかり面出ししたので、プラスチックケースの前面にピッタリとくっついており、ほとんど隙間がありません。
また、これだけでなく幾つか作りました。
軽石はそれぞれ表情が違うので全然違った印象の巣がたくさんできます。
⇩作った軽石巣。毎度アドリブで彫るためすべての巣の形状が異なります。
軽石の加工は失敗しやすい
軽石を加工していて強く感じたこと、それは「割れ」「欠け」が発生しやすいということです。
写真は加工中に割れてしまったもの。
複数個、同じような失敗をしてしまいました。
軽石には粘りが無く、薄くなるとすぐに割れてしまう。
巣の隔壁や外周は5mm以上は残すことが必要。
まとめ
今回の記事では、石膏に代わる素材として軽石を加工してアリの巣にしました。
形状はできたのであとは実際に使用して、アリの様子を観察することが必要です。
果たして軽石製の巣は気に入ってもらえるのでしょうか。
次の記事では、複数の種類のアリを軽石巣に引っ越しさせ、数か月間の使用感を書いています。
今回使ったケースはコチラ
同程度のサイズの軽石は一つから販売されています
形状おまかせ 加工しやすい 浮石 M 1個 軽石 盆栽 テラリウム パルダリウム 関東当日便
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