・チューブでアリの巣を連結したくない・・・
・大型種対応のアリの巣ってないの?
・色んなタイプのアリの巣を気軽に連結したい・・・
こんな疑問や困りごとを本記事では解決します。
下記の記事では、こんな悩みを一気に解決すべく、横置きリンクスシリーズをご紹介しました。
横置きリンクスはその拡張性から発売以来ご好評をいただいておりましたが、
- 餌場が小さくて使い勝手が悪い
- 巣内の樹脂メッシュ部が朽ちやすく長期使用に不安がある
- 様々なタイプの形状の巣を作るのにベース形状が悪い
- 小型種が逃げやすい
このような問題も見えてきました。
そこで、【横置きリンクスシリーズ】を大きく改良し、これらの問題を解決したので本記事にてご紹介します。
改良した横置きリンクスシリーズは、旧シリーズと識別するために「横置きリンクスv2」の呼称としています。
横置きリンクスシリーズの発売から約一年。
基本の考え方を引き継ぎ、更に進化した横置きリンクスをご覧ください!
(↑詳細ページクリックで3Dプリンター巣のカテゴリページが開きます。在庫切れの場合、商品ページが非公開の場合があります。)
リンクスについて
リンクスとは、複数連結の拡張を前提に考えられたアリの巣です。
リンクスの名前の由来
名前の由来は、2つの意味が込められています。
1.複数を繋いで拡張していくので 「Links」
2.アリの巣を繋いでいくので「Link-巣」
カタカナに直して「リンクス」です。
2つの意味で、リンクスと名付けました!
タイプごとの個別紹介
横置きリンクスは複数のタイプの巣と餌場を組み合わせて使用します。
ここではタイプ別にそれぞれを紹介していきます!
二層式タイプ
従来の二層式3Dプリンター巣の進化系。
二層式タイプでは、複数のカーブでアリの巣の形状を模した部屋を用意しました。
サイズは「125×125×H37mm」で、最大収容数はクロオオアリ換算で約150匹。
下層は水を溜める保水層になっています。(詳細はリンクスの共通説明で後述)
また、巣内には湿度勾配ができるように加湿部のステンレスメッシュを端に寄せています。
巣の中には湿度勾配ができるように設計しています。
※飼育生体が多いほど排泄等が増えるので巣内湿度は上がりやすくなります。
これならムネアカオオアリみたいに「乾燥し過ぎ」も「強すぎる加湿」も嫌うような中途半端な加湿を好む種も飼育しやすいねっ!!
加水した石膏巣なんかは、巣内全体が湿度100%になるからこれで飼育がさらにしやすく進化したと思うよ!
湿度勾配を作るときは、メッシュ部分を通気性のある餌場から遠い方に置くのがポイントだよっ!!
飼育部屋の湿度やそれ以上に収容するコロニー規模の排泄や吐き戻しによって巣内湿度は変わりますので写真の巣内湿度は参考としてください。
遮光カバーでアリのストレス軽減しつつ観察可能
横置きリンクスv2の二層式タイプには遮光カバー同梱オプションがあります。
神経質な蟻の飼育や初期の立ち上げには効果的なのでおすすめです。
タワータイプ
収容効率を上げた多層式のアリの巣。
最下層を保水層にしてアリの生活する層が5層用意されています。
サイズは「125×125×H122mm」で、最大収容数はクロオオアリ換算で約600匹。
大きな収容力の秘密は、蟻が天板にもつかまりやすいメッシュプレート。
細かな凹凸を作ることで蟻の足掛かりになる設計です。
同規模のコロニーを収容できる石膏巣を購入しようとすると、高い物では数万円します。
その数分の一の価格で大コロニーを飼育できるように工夫を凝らし設計しました!
タワー型の巣内湿度はどうなってるの!?
上下で湿度勾配があるよ。
下層は湿度が高くて、上層に行くほど低湿度になるんだ。
※飼育生体が多いほど排泄等が増えるので巣内湿度は上がりやすくなります。
これも二層式タイプと同じで湿度勾配があるから色んな種類が飼育可能だね!
さらに上部のキャップを外すとメッシュが露出して巣内湿度を下げることができるよ!
樹上性のような乾燥を好む種により適した巣になりそうだねっ!!
飼育部屋の湿度やそれ以上に収容するコロニー規模の排泄や吐き戻しによって巣内湿度は変わりますので写真の巣内湿度は参考としてください。
高層タワータイプ
タワータイプをさらに大きくした「高層ビル」のようなアリの巣。
最下層を保水層にしているのは他のアリの巣と同様。
ですがアリが生活する層がなんと14層も用意されています。
サイズは「125×125×H277mm」で、最大収容数はクロオオアリ換算で約1500匹。
また高層タワータイプにもタワータイプと同様に上部に通気用のステンレスメッシュが取り付けられています。
この通気メッシュにより、巣内の上下で湿度勾配ができます。
下層は湿度が高く、上層に行くに従い低湿度となります。
巣内の湿度を測ってみるとこんな感じになってました。
※飼育生体が多いほど排泄等が増えるので巣内湿度は上がりやすくなります。
タワー型と同じく上下で湿度勾配だねっ!!
湿潤を好む種にはキャップをつけて、乾燥を好む種ではキャップを外して飼育するのがいいと思います。
飼育しているコロニーが上の方に集まるなら乾燥を求めている可能性が高いからキャップを外してみるといいと思うよっ‼
飼育部屋の湿度やそれ以上に収容するコロニー規模の排泄や吐き戻しによって巣内湿度は変わりますので写真の巣内湿度は参考としてください。
クリアカバー着脱方法
高層タワータイプは、クリアカバーが誤って外れないようにカバー下部に止めネジがあります。
カバーを外す際はこの止めネジを緩めて外してください。
また、取り付けの際は止めネジで固定しますが、締めすぎるとケースが割れたりひび割れたりする場合がありますので、少し抑える程度にしてください。
エサ場タイプ
各種アリの巣と連結して使うエサ場。
サイズは「200×125×H99」とかなり大型です。
写真を見るにv1のエサ場とかなり仕様が変わったよねっ!?
v1の餌場は小さく、大コロニーでは使い勝手が悪かったため、v2の餌場は大型化したんだ。
変わったのはサイズだけ?
サイズ変更だけでなく、過去作の「あり巣式多機能エサ場」の良いところを抽出してこの製品に盛り込んでるよ。
じゃあ、しっかり説明しないとねっ!!
今回のv2シリーズの改良に至った大きな点の一つにこの餌場を作りたかったってのがあるから、良いものができたと思うよ!
サイド2面の下部には通気性抜群のステンレスメッシュが取り付けられています。
また、外付け給蜜器2個ある面の他、その反対側には連結穴が1個あります。
エサ場の内側から連結穴へはスロープになっており、アリの昇降が容易です。
上部は透明かつ約65×120mmの大きなフタで開口可能。
観察もエサやりも共に非常に容易です。
エサ場の設置
基本はアリの巣の手前側に置いて使いますっ!
エサ場を横方向につなげていくこともできます。
でも餌場の横はメッシュになっていて移動できないよね?
どうするの?
自在継手v2シリーズの連結用継手とメッシュの一つがネジ穴になっているネジ穴有りの交換用プレートを使うとチューブレス接続が可能だよ。
※取り付けの時はメッシュ部の十字が外側に来るように取り付けます。
取り付け方がいまいちわからないから詳しく教えて~っ!!
エサ場同士の連結の様子を動画にしたので見てみてね。
サイドメッシュの利点
横にたくさん通気穴をあけるのってどんな意味があるの?
まずは通気を十分に取るには複数空気交換できるところがあるといいんだよ。
確かにお部屋の換気でも窓を一つ開けた時と二つ開けた時だと全然風の通りが違うもんねっ!!
更にはサイドに通気口があることで、風の流れを感知したアリがフタじゃなくて壁に集まるよ!
それはエサやりの時に脱走しづらくてとってもいいね!
壁面上部はツルツルの面を用意してるので、脱走防止用タルク
を塗るとアリが出てこないよ!
脱走防止対策については、別記事に詳細がありますのでご覧ください。
外付け給蜜器からあふれた蜜もお掃除ラクラク
自在継手シリーズの外付け給蜜器は餌場のフタをあけることなく水や蜜エサを与えることができる便利なアイテムです。
しかし、糖質を含む蜜エサを入れたまま放置すると発酵して内圧が上がり、あふれた分が下に落ちてきます。
そこで横置きリンクスv2のエサ場にはこぼれた蜜エサが机などを汚さないように受けがついています。
あふれ出た蜜エサはこの受けに落ちますので、汚れていたらティッシュ等で拭き上げて掃除しましょう。
カバー着脱方法
エサ場のカバーが誤って外れないようにクリアケース下部には「止めネジ」が2本あります。
カバーを外す際はこの止めネジを緩めて外してください。
また、取り付けの際は止めネジで固定しますが、締めすぎるとケースが割れたりひび割れたりする場合がありますので、少し抑える程度にしてください。
石膏巣を入れてハリアリ飼育も可能
エサ場の中に天然石入り平型石膏巣|ラウンドタイプを入れての単独使用も可能です。
この使い方はハリアリの飼育に向いていると思うよ。
手狭になったら、もちろん連結しても使えるよ!
横置きリンクスシリーズの共通説明
ここでは横置きリンクスシリーズにおける共通の規格や構造などを説明していきます。
給水方法と給水の目安
横置きリンクスシリーズのアリの巣は、上層は蟻の生活エリア、最下層は貯水エリアと役割が別れています。
上下の層を隔てるプレートは0.5mm以下の細かなメッシュとなっており、蟻の卵や幼虫、生体は貯水層に入れずに湿気だけが上がってくる仕組みです。
巣の基部の上部給水穴からは、ニードルボトルやシリンジで簡単に加水できるようになっています。
貯水エリアは透明でその中には保水材として軽石が入っています。
透明なので持ち上げれば、水の有無が目視可能です。
これまでの二層式やタワー型で実績のある安定した加湿方法だねっ!!
保水性が高いので満水にすれば1か月ほど保湿できると思うよ。
乾燥に注意するならマメに給水するといいかもねっ!!
接続穴の数とサイズ
横置きリンクスのアリの巣には側面に4個の接続穴があります。
接続穴はネジ式となっており、自在継手v2シリーズ等と共通規格で各種継手が接続可能です。
穴サイズは継手を入れない状態で最小部が約10mm。
継手無しでも外径10mmチューブの使用が可能です。
連結時は通常、何も入れない状態で接続しますので10mm幅の通路となり、パラポネラ程度の大型種であっても移動可能です。
※接続穴ではありませんが、タワータイプおよび高層タワータイプの昇降通路の最小径は9㎜となっています。
複数を使った連結方法
ここでは2個以上の連結方法を説明します。
リンクスの連結パーツを使用します。(本体購入時にオプションから同時購入の方がお得です)
連結プレートの形状は「円」と「半円」の2種があります。
横置きリンクスシリーズを3個以上接続する場合は「円」。
2個の接続であれば「半円」を選んでください。
2個の連結でも「円」のプレートを使えますが「半円」だと横からはみ出ないのでスッキリすると思います。
連結方法は、プレートの突起を下にして、上からボルトでとめるだけ。
ただし、一点だけ注意事項があります。
それは、隣接する横の隙間を空けずに固定すること。
隣接する巣と隙間ができてしまうと蟻が脱走する恐れがあるので組付け時は押し付けるように組付けをするようにしてください。
また、体長3mm程度のオオズアリやトビイロシワアリなどの小型種を飼育する際には、3cm程に短くカットした外径10mmチューブを入れての使用を推奨します。
チューブを使うことで、樹脂の収縮によりできるわずかな隙間からアリが脱走したり、ゴミを隙間から落とされることを防ぎます。
クロヤマアリくらいからのサイズだとチューブは不要だと思いますっ!!
8×10チューブを使用した場合の内径は8mmとなります。
(キイロヒメアリ等の2mm以下の超小型種は脱走の可能性が高く、サポートしません)
また、継手無しでも外径10mmチューブを使用できるので、横置きリンクスシリーズのエサ場以外とも連結可能です。
連結穴の高さが違う場合は高さ変換ブロックを使ってねっ!!
アクセサリー紹介
自在継手v2シリーズ
同じネジ規格を採用しているため、自在継手v2シリーズの様々なパーツを接続可能。
横置きリンクスにも接続可能です。
巣や餌場の純正の穴数だけで足りない場合は好みで拡張してください。
詳細記事が別にあるからぜひ読んでみてね!
接続例(スターターセット)
ここからは幾つか組付けパターン例を掲載します。
飼育スペースに合わせて好きな組み合わせパターンで連結可能です!
組み合わせがたくさんあって自由度が高い分、わかりづらいところもあると思ったのでスターターセットを用意しましたっ!!
エサ場とアリの巣が一つずつに給蜜器や連結パーツ、エンドプラグといった便利に使えるおすすめセットです。
スターターセットではアリの巣の種類も複数から選べるから見てみてねっ!!
外付け給蜜器をオプションで30㏄タイプに変更も可能ですよ。
スターターセットからの拡張
スターターセットにタワー型を一つ加えてL字型に組みましたっ!
スターターセットから使い始めて、アリが増えた時の想定だね。
3種の巣を使った拡張
続いては3種のアリの巣と3個のエサ場を連結。
全部のタイプを接続して餌場を三つにしてるねっ!!
ここに蟻を入れたら一体どこで生活するのか。。。
想像するだけでワクワクするね!
以上、横置きリンクスシリーズの説明をここで終わります。
アリ飼育をゼロから考えて、設計とデザインをしました。
いますぐ、販売ページを確認して飼育中のアリに試してあげてください。
きっと、手元に届いたら満足できるアリの巣になっていますよ!
(↑詳細ページクリックで3Dプリンター巣のカテゴリページが開きます。在庫切れの場合、商品ページが非公開の場合があります。)