おしゃれで機能的な「連結拡張型」のアリの巣できました!
・水の残量が目でわかるアリの巣ってないの?
・大容量で安いアリの巣が欲しい・・・
・垂直型のアリの巣で観察したいな
こんな疑問や困りごとを本記事では解決します。
※より進化した「横置きリンクス」が新たに出ました。
⇩縦置きリンクスよりも加湿能力や各種タイプの実装など機能性が上がっています⇩
以前より読者の方からは「垂直型のアリの巣もラインナップに加えてほしい」と幾度も要望をいただいておりました。
そこで、本記事では様々な機能を詰め込んだ新型のアリの巣である「リンクス」をご紹介します。
リンクスは、連結拡張型の巣で「あり巣式ハニカム形状(六角形)巣」とも言えます。
「連結して増設可能な垂直型のアリの巣」を目指して数か月の間、設計と試作を繰り返してリンクスを開発するに至ります。
加湿方法を革新的なものにしたくてこれまで垂直型を商品ラインナップからはずしていました。
しかし、ついに満足いくものに仕上がったのでここで公開したいと思います!
(↑詳細ページクリックで3Dプリンター巣のカテゴリページが開きます。在庫切れの場合、商品ページが非公開の場合があります。)
リンクスについて
リンクスとは、複数連結の拡張を前提に考えられたアリの巣です。
リンクスの名前の由来
名前の由来は、2つの意味が込められています。
1.複数を繋いで拡張していくので 「Links」
2.アリの巣を繋いでいくので「Link-巣」
カタカナに直して「リンクス」です。
2つの意味で、リンクスと名付けました!
カラーは選べる2色
カラーは淡い色合いの「パステルピンク」と大理石調の「ストーンホワイト」をご用意しました。
それぞれ全く違った雰囲気を味わえますので、お好きな方をお選びください。
かわいい「パステルピンク」とおしゃれな「ストーンホワイト」
基本的にわたしはこの2色をベースカラーに決めているよ!
保水量が視認可能な給水タンク搭載
縦置きリンクスの保湿は、背面にある「給水タンク」によって行われます。
この給水タンクに水を貯めることで、湿気がメッシュ部を通じて、土中のアリの巣室を模した巣内へ流れ込みます。
給水方法
給水方法は2パターン
1の方が楽かな!?
タンクを取り外すのは水垢が気になったとかそういうときを想定してるよ!
給水タンクホルダーにはわたしのシルエットが入ってるのっ!!!
給水タンクには二つで15ccほど入るから相当の間、給水不要です。
2週間~1か月に一回くらい見てね!(室内の温湿度によります)
加湿レベルの調整が可能
加湿される湿度の目安は下記の写真の通り。
雰囲気湿度に対し、+30%ほど加湿されています。
※検証用に内壁を低くして温湿度計を入れられるようにしています。
検証時期は12月の室内。
冬場の乾燥した室内でも一定程度の湿度が保たれています。
二つある巣の巣内湿度がなぜ違うかというと、背面の給水タンクをシングルで使うかダブルで使うかによって巣内湿度が変わるからです。
加湿程度の例
ダブルタンクで「強」加湿→加湿環境を好む土中営巣種及び朽木営巣種
シングルタンクで「弱」加湿→湿度が多少あっても嫌がらない樹上営巣種
例)ミカドオオアリ
加湿なしで「無」加湿→完全乾燥を好む樹上営巣種
湿度100%になるような巣ではないので、完全にに濡れたような環境を好む種にはおすすめしませんが、クロオオアリやムネアカオオアリの飼育はギリギリいけるかなといった感じです。
給水タンクの使用個数が1個と2個では、だいたい10%くらい巣内湿度が変わりますね!
※飼育スペースの環境にも大きく左右されるので、色々考えて飼育したいって方へ向けての参考程度の情報です。
縦置きリンクスの20日間にわたる巣内湿度のデータは下記のグラフですっ!
縦置きリンクスを中心とした蟻の巣内湿度の考察もしていますので興味ある方はご覧ください。
尚、加湿の有無、巣のタイプに関わらずエサ場には、給水器で飲水を常設することがおすすめです。
また、濡れているような完全に湿潤な環境を好むアシナガアリ、オオズアリ等の飼育にはリンクスの加湿では加湿が足りず、調子を崩す場合があります。
湿潤を好む土中営巣種には下記のような巣内湿度が100%になるような巣もある「横置きリンクス」をおすすめいたします。
アクセサリー紹介
ネジ式継手(ストレート)
内側には8×10チューブを入れて直線的に他の巣などと繋ぐことができます。
外側には12×16チューブ、試験管飼育キャップで簡易的にエサやりをすることも可能です。
壁付け給蜜器(ネジ式)
✔食い破られないステンレスメッシュ
✔溺死防止の底面メッシュからにじみ出る
✔餌場に常設の飲み水タンクとして◎
✔たっぷり容量の5CC
✔分離可能で洗浄が超かんたん
✔外から交換可能な便利設計◎
商品ページにも写真がたくさんあるから見てみてね!
プラスチック製のネジは無理な力を入れると壊れてしまうので、優しく扱ってください。
ネジ式継手(自在継手)
様々なパーツを接続可能な自在継手。
リンクスにも接続可能です。
飼育スペース&好みに合わせて拡張してください。
詳細記事は別にあるからぜひ読んでみてね!
ネジ式エンドプラグ
使わない接続穴を封印します。
S字コネクタ
リンクス単体で餌場につなぐ時の高さ調整用継手。
±35mmの高さ調整が可能です。
サイドステージ
リンクスの上部側面に設置し、エサ場や平型石膏巣などを設置可能にします。
固定は前面からボルト一本でとめます。
昇降ハシゴ
複数連結したリンクスの上下階層をアリの移動を助けます。
チューブを使った昇降はアリの種類によって脚が滑ることがありますが、本商品には蟻の足掛かりになるメッシュ加工がされています
交換用クリアカバー
観察面はスチロール樹脂なので、洗浄時などに傷がつく場合があります。
キズが気になる方向けの交換用のクリアカバーです。
組付け方法
リンクスの組み立ては、輸入品によくあるアクリルの保護シートを剥がす必要などがなく、ストレスフリーでとても簡単です。
その方法は以下の通り。(オプションのスターターセットでの例です。)
組立にはプラスドライバーが必要です。
お手数ですが、ご用意ください。
給水タンクをリンクス本体に取り付ける
付属のステンレス小ネジ4本を使い、リンクス本体の背面に給水タンクホルダーを取り付ける。
給水タンク(透明)2個を給水タンクホルダーに回し入れる。
縦置きリンクス本体と脚パーツを付属のボルトでとめる
わたしのシルエットが背面の給水タンク側にくるようにしてねっ!!!
※前後逆でも取り付けは可能です。重心を考えて設計してありますので安定性を求めるならシルエットが背面側が良いかと思います。
付属のネジでリンクス本体の最下部にあるボルト穴を使って脚パーツを固定します。
エルボ継手とエンドプラグを側面の連結穴に入れる
- 二つある側面の穴のうち、片側(好きな方)はエンドプラグで封印します。
- もう一方の連結穴にはネジ式ストレート継手を回し入れます。
- ネジ式ストレート継手に短く切ったチューブを差し込みます。
- ネジ式ストレート継手とS字コネクタをチューブ(別売り)でつないで餌場(別売り)につなぎます。
樹脂製の継手は力を込めすぎるとネジ部がねじ切れてしまうことがあるので、無理な力を入れないように注意してください!
クリアカバー(観察面)の着脱
複数を使った連結方法
ここでは2個目以降の連結方法を説明します。
リンクスの連結パーツを使用します。(本体購入時にオプションから同時購入の方がお得です)
連結方法は、プレートを使って表裏をボルトでとめるだけなのですが、一点だけ注意事項があります。
それは、隣接する横の隙間を空けずに固定すること。
隣接する巣と隙間ができてしまうと蟻が脱走する恐れがあるので組付け時は押し付けるように組付けをするようにしてください。
ここからは幾つか組付けパターン例を掲載します。
飼育スペースに合わせて好きな組み合わせパターンで連結可能です!
巣のサイズと収容力
組付け時外寸
【縦置きリンクス本体+給水タンク+脚パーツ】
約100×57×H118mm (継手含まず)
【縦置きリンクス本体+給水タンク】
約100×57×H111mm
収容目安:クロオオアリ換算で最大400匹(参考値)
収容力はかなりあるよ!
ここから下にいくつか飼育している様子を載せるので収容数の参考にしてください。
クロオオアリ約50匹に縦置きリンクスを使用
大型種でも50匹だとかなり余裕があるよっ!!
ミカドオオアリ約200匹に縦置きリンクスを使用
2つ繋いだので加湿の有無を変えましたがどっちも使ってくれてるっ!!
同じような部屋を使っているから、お部屋の形状や明るさの方を今の環境だと加湿の有無より気にしているのかも!?
アメイロオオアリ約400匹に縦置きリンクスを使用
撮影したのは12月の越冬時だから400匹いるコロニーでも1個の巣で過ごせるくらい密度が高いねっ!!
アリ飼育をゼロから考えて、設計とデザインをしました。
いますぐ、販売ページを確認して飼育中のアリに試してあげてください。
きっと、手元に届いたら満足できるアリの巣になっていますよ!
(↑詳細ページクリックで3Dプリンター巣のカテゴリページが開きます。在庫切れの場合、商品ページが非公開の場合があります。)